【専門家監修】相続税を払う人、払わない人
「相続税」ってみんな払うのかな?
相続財産がもらえるのはうれしいけど、税金が心配。。。
愛知県で【相続手続・遺言作成】を専門に行っている女性の行政書士です。
相続の際に心配なのが、「相続税」ですよね。
消費税はみんなが一律に払いますが、相続税は払う人と払わなくていい人がいますよ。
ここでは、相続税を払う人と払わない人のちがいについて説明しますね!
親などの相続があって、相続財産をもらえるのはありがたいことですが、税金が心配ですよね。
でも、世の中には相続税を払っていない人もたくさんいるし、ウチはどうなのかな?って気になりますよね。
ここでは、どういったケースだと相続税がかかるのか、詳しく説明していきますよ!
【この記事の信頼性】
・遺言作成や相続手続を専門に行っている行政書士自らが書いています。
・実際に業務で150件以上の相続手続を行っており、豊富な経験に基づいたアドバイスを記載しています。
・建前と本音(実務)をあわせて掲載しており、単なる知識だけではなく、実際の手続きでお役に立てます。
相続税の基礎控除について
相続税には「基礎控除」というのがあって、相続財産の総額が一定の金額を超えると、相続税を払うことになります。
では、「いくら以上の相続財産だと相続税を支払うのか?」ということが気になりますが、これは相続人の人数によって決まります。
具体的には、下の計算で求めます。
相続税の基礎控除=3,000万円+600万円×(相続人の人数)
つまり、相続人が3人だと、
3,000万円+600万円×3となり、4,800万円が基礎控除額になります。
亡くなった方の相続財産の合計が4,800万円以下であれば、「相続税は0円」です。
基礎控除額を超えた金額に対して相続税がかかり、何%か?というのは少し複雑な計算で求めます。
基礎控除以下なら相続税申告は不要?
相続人の人数で基礎控除額を出してみて、相続財産の総額より低ければ、そもそも相続税申告自体をする必要がありません。
ただし、相続税にはいろいろな特例などがあり、それらを活用する場合に納税がゼロであっても申告が必要なケースがありますので、気になる方は税理士さんに相談しましょう。
相続放棄した人は相続人数に入れる?
基礎控除の話は割と基本的なことですが、ここで少しひねりを加えて、「相続放棄した人は相続人数に入れるのか?」ということについて考えてみましょう。
答えは、「入れる」です。
相続放棄をすると、その人は初めから相続人ではなくなるのですが、相続税の基礎控除の人数には入れます。
以前に、実際の相続相談でもそういったケースがありました。
詳しいことは分かりませんが、相続放棄した人を相続人数に入れないと、基礎控除の額がどんどん減っていってしまい、残された相続人の税負担が増えてしまいます。
また、相続放棄は3か月という期限があり、各相続人が独自に判断できますので、期限ギリギリの他の相続人がみんな放棄してしまうと残った相続人が税金をたくさん払わないといけなくなりますよね。
そういった考慮があるのか分かりませんが、とにかく、何人相続放棄しても、相続税の基礎控除額は変わりません。
まとめ
- 相続税を払う人は、相続財産が基礎控除額を超える人
- 相続税がかからない人は税申告自体は不要(特例などは除く)
- 相続放棄した人も基礎控除の計算に入れる
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