もめる相続④ ~親の愛情は平等?~
ケース④ 親の愛情は平等?
今まで、相続案件を150~200件ほど担当してきましたが、もめた場合に相続人同士がよく持ち出す話があります。
それは、昔の話です。
「お前は親の介護をやってこなかった。」
「きょうだいで一人だけ留学させてもらっていた。」
「家建てる時、頭金だしてもらってたよね。」
などなど。
会社でいえば重役をやっているぐらいの年齢の方でも、子供のころ、他のきょうだいがエコヒイキされたことを延々と語る姿は、少し不思議な感じがします。
しかし、これは決して珍しい他人の話などではなく、現実に身の回りで起こりうる話です。
中には、折衷案でなんとかまとまるケースもありますし、どちらも譲らず裁判に至るケースもあります。
親の愛情は金銭には換算しにくいものです。
相続の根本はとても根深いと考えさせられる機会になります。